歴史とともに進化するタクシーですがその車両に注目してみている方は少ないと思いますので、タクシーと言えば時代背景を象徴する車両が多く使われている事を知ってい頂きたいと思いますので、タクシーの時代背景と車両について記載したいと思います。
昭和初期から平成
日本国内でタクシーが初めて登場したのは東京の千代田区で明治時代に入ってからの事でした、この当時のタクシーと言うのは、国産車両ではなくアメリカのフォード社の車両が使われていたのですが、第二次世界大戦などを経てタクシーの車両は国産車両に切り替わっていきましたまた1950年代後半には、乗車拒否や粗暴な運転が目立つタクシー「神風タクシー」や白タクが横行した事から、行政が対応に出て個人タクシー制度が出来たと言われています。
時代は遡りますが1920年代には、タクシー車両はフォルクスワーゲン社のビートルが大流行してタクシーと言えばビートルと言う位人気を博しました。
そして時代は戻り1970年代から圧倒的にタクシーの車種で多くなったのがトヨタ社のクラウンロイヤルサルーンです。
まずトランクルームが広くこの当時のタクシー車両と言うのはガソリン車両ではなくガスを燃料とした車両がほとんどで、その取り付け場所に、トランクの広さが必要になりました。
また車内の居住性の良さも人気を博した理由ではないでしょうか。
その後1980年代には日産社製のセドリックやグロリアなど、社内の高級感を重視した車両も目立つようになりました、時期はちょうどバブルの絶頂期の事です。
その後2000年まではクラウンの人気は衰える事が無かったのですが、トヨタ社からタクシーの為に作られたような車両コンフォートが出て、ほとんどのタクシー会社がこの車両を使うようになりました、しかしこの車両に関してもハイブリッド車の人気に勝つことは出来ず、燃費の安さを売りにするトヨタ車のプリウスが今の時代では最先端のタクシーになるのではないでしょうか、居住性も良く内装にはウッドパネルが施され、高級感漂う車両内ではエンジン音も静かで、ゆったりと過ごす事の出来るハイブリッド車両の人気は落ちる事はしばらくは無いでしょう。