飲食店など業種によっては景気の良し悪しで、商売に影響を与える職種が、かなり多く存在すると言えますが、タクシー業界も景気に左右される事が大きい業種と言えるのではないでしょうか。
リーマンショック
まずリーマンショックを知らない方も居ると思いますので、簡単に説明しますと、アメリカの投資会社リーマン・ブラザーズ・ホールディングと言う会社が経営破たんしてしまった事によって世界的に連鎖して金融危機が訪れた事です。
この翌年タクシー業界では最大の危機を迎え、隔日で働いている乗務員が1日2万円前半しか売り上げが上がらなくなるほど、業界全体が不景気になり、タクシーの乗務員の数もかなり減ってしまい、タクシー会社も運営できない所も発生した位に、大打撃を受けました。
経済との直結
タクシーと言うのは景気に直結しているのが良く分かるのが、今の最低賃金の見直しでも良くわかるのではないでしょうか、ここ数年最低賃金が底上げされていますが、最低賃金が上がれば上がるほど、タクシー乗務員の数も増えて、売上金も多くなってきているのです。
タクシーの乗務員はみなさんご存知のように、完全歩合が基本なので最低賃金とは関係が無いだろうと思うかも知れませんが、利用する立場の人が裕福ではないとタクシーの利用率が上がらないと言うのが現実なのです。
ここ数年、毎年のように最低賃金が上がってきており、景気が回復している今では、リーマンショックの時のような隔日走っても2万円前半と言う事は無くなり、今では4万~5万の売り上げを揚げてくる乗務員もまた増えてきていますので、景気とタクシーは直結していると言う事が良く分かるのではないでしょうか。
以上のようにタクシー業界と言うのは、非常に景気と直結している部分が多く、バブルの全盛期では、その当時で月に100万以上の売り上げを揚げた乗務員も居るくらいですから、景気のバランスが安定していることが、タクシー乗務員にとっては1番有難い事ではないでしょうか。